特殊清掃をしてると出てくるウジ虫が本当はいい存在な理由！

特殊清掃現場には、必ずと言っていいほど、ウジ虫が存在します。

私たちからすればウジ虫は気持ちが悪いもので害虫でしかありませんが、実はこのウジ虫、人間にとって結構良い仕事するんです。

悪臭を抑えてくれる

ウジ虫と言えば、ハエが腐ったものに卵を産みつけてそこから湧く虫のことですが、なんとウジ虫は、腐敗臭をかき消してくれる働きをします。

これはなぜかと言うと、ウジ虫が腐敗した物を食べる早さがバクテリアがニオイを漂わせる速度よりも早いからです。

現に、ウジ虫が大量に発生している現場とそうでない現場を比べると、ウジ虫が大量に発生している現場のほうが、腐敗によるニオイがしないようです。

ウジ虫を使った治療法がある

世の中にはウジ虫で傷を治すマゴットセラピーというものが存在します。

マゴットセラピーとは、あえてウジ虫を投入して腐った部分を食べてもらうことにより、自然治癒を計る治療方法です。
くさ

実際にウジ虫は医学にも取り入れられているので、一概に人間に害を及ぼす虫とは言えないのです。

このマゴットセラピーは、youtubeで調べるとすぐに出てきますが、グロテスクなのでそういうのが嫌いな方はお気をつけください(笑)

⇒マゴットセラピーの動画

死体の腐敗経過が分かる

アメリカの死体農場では、死体が腐敗した経過を解明するためにウジ虫が利用されているようです。
また、現場でもウジ虫のさなぎの落ち具合から逆算して死亡してから何時間経ったのか？というのも解明できるようです。

ウジ虫、恐るべしですね。

まとめ

ウジ虫は体の構造的には気持ち悪さを感じますが、腐敗臭をかき消してくれたり、傷の治療や死亡経過を解明するのに役立っている虫であり、人間にとって良い虫なのです。

全ての生き物が何かしらの役目を持って生まれてくると考えたら、面白いですよね。

気持ち的には駆除したくなるウジ虫ですし、最終的には駆除されてしまいますが、ちょっとでもウジ虫の存在意義を理解できれば、見方が変わってくると思います。

もし、ウジ虫め みたいな悪口を言われたとしても、褒め言葉と捉えれる気がしますね(笑)